のほほん美人 Harmless Beauty
Here I am the queen of beauty ...
日本で美人が多い「産地」はどこでしょう?
秋田? 青森? それとも新潟かな?
伝統的に色白が美人とされる日本では、大都会でヒトが最も多い(=確率論でいうと美人も最も多い筈)東京はあまり出てこず、いくつかの北陸の地名が美人の産地として知られている。これってホントかな?と思ってニッポンのオトコ友達達に聞いてみた。そしたら、ミス・ニッポン・コンテストを仕切っていた某広告マンの彼は「一次予選で残る、清潔・おっとり・色白系美人は、やはり北関東から北陸にかけての出身者が多い」傾向にあると認めるではないか。(彼によると、あと予選に残りがちなのは、自分の演出が上手でおしゃれな東京・神奈川・大阪の都会組とのこと。) なるほどね。
日本人は単一民族なので「美人」って言った時とっさに浮かぶ典型的タイプはけっこうカンタンに想像できる。抜けるような色白肌の、大人しそうなヘアスタイルの、大きな切れ長の目をした清楚なお嬢さん(+華奢である事必須ね)・・でしょう、やっぱり。「ミス何とか」の栄冠に輝き、「佐倉市一日警察署長」とかをやってサマになるのは、どこに出しても恥かしくない「親ウケが良さそうな」タイプ。この傾向はオヤジ世代だけでばなく(人気の女優とかアイドルを見てると)若者達にも共通な気がする。
ナウ、フォゲットザット。
NYにはそんな「親ウケ典型美人」はいない。日本みたいに「綺麗に生まれちゃったけどOLしてます。今回ミスxxになんとなく応募してみました」みたいな美人がいないからだ。っていうか、そんなぼやっとしたヒトがいたら、あまりに希少価値なので保護指定措置が取られるかもしれない。
マンハッタンは、昼間通ってくる人も入れると人口が最高で約1千万人くらいに膨れ上がるのだけれど、「親ウケがよさそう」な女性はたいてい真に美人ではなく、わあ美人だなあ、と見とれてしまうような女性は、たいてい自分の美貌を鼻にかけてるビッチっぽい女性だったりする。これって何故かしら?
それは、NYが世界の金融・市場・文化の中心地である(よね?)事実と、深く関係している。NYは、美人の「原産地」ではないが「特別養護地区」なのだ。美貌はお金と仲良しで行動を常に共にするのは皆さんご存知ですね?(例えばドナルド・トランプが自身の香水でコケ、自己破産宣告をしながらも、最近若いモデルとケッコン出来たのはそういうことです。)NYはハリウッド俳優やらとんでもない大金持ちからホームレスまでが一緒に暮らす街であるので、そこにはノホホンさんの居るスペースが、あまりにも狭い。「私たまたまこんな美人になっちゃったんです」的、目的の明確でなさそうな美人は「ちょっとそこどきなさいよ」って180センチの超小顔のモデルあがりにべルグドルフ・グッドマンの地下へ下るエスカレーターあたりで押しのけられてしまうのがオチだ。NYでその存在を主張し続けるものには、どんなものにも理由がある。美は、その中でも特殊な住み分けが存在している。美人はだいたい「モデル」「(超大金持ちの)愛人/ワイフ」「ダンサー/俳優(自称含む)」などなど、皆自分の養護区域に生きているのだ。真の美人ならこの中のどこかのカテゴリーに入ってないと皆に納得されないし、逆にこれらのカテゴリーに合致しない美人は「そこそこ止まり」であるとも言えるのだ。(ティーン・学生は一応ここでは除外しときますが。)
モアオーバー、上の職業(立場)を見ると、彼女らは皆ジェットセッターだ。モデル=撮影であまりNYにいない、愛人/ワイフ=別荘や出張同伴が多いのであまりNYにいない(&動く時間帯が通常人と違うし、地下鉄など使わないためこれらの人々は普段あまり目につかない)、俳優=仕事でNYにあまりいない。そして、当然これらの立場をキープするためには熾烈な競争を勝ち抜かねばならないため、彼女達はビッチっぽいことが多い。まあ、年齢を重ねると丸くなってきたりもするが、競争社会のアメリカでは、若いうちは特に、過剰な自意識やライバル心むき出しになりやすいものだ。
こんな風に、NYで特別養護されている(故、普段お目にかかれない)彼女達に会う方法は?・・ドナルド・トランプ氏に聞いてみる価値はあるかもね・・。NYって世界の中心の割には、あまり目を引く美人って歩いてないよね、って思っていたら、一度、養護地区内での住み分けを考えてみよう。 でも日本人は別格。NYでは稀有な存在である「のほほん美人=元ミス熊本」あたりなら、ミッドタウンイーストあたりのピアノバーにいたりするかも、です。
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