洗顔＝美肌の重要「ステップ」

洗顔は美肌の鍵である

洗顔、ちゃんとしていますか？

「ちゃんとしています。朝晩２回、オイルでメークを落として、その後手間をかけて２度洗いしてるし、たまに粒子の細かいスクラブやＡＨＡ、ＢＨＡ製品を使って余分な角質だって落としてるし、殆ど毎日入浴してるし・・私はちゃんとしてる方だと思う」
大抵の20代、30代の、キチンと化粧をした、身だしなみの綺麗な日本女性達は、こう言うに違いない。

洗顔は、とても大事な行為である。
なぜなら、洗顔とその次のステップである「肌に何かを塗る行為（＝化粧水、乳液、他）」は、お互いが上手く相乗効果を発揮してこそ、美肌をつくる行為を成りえるからだ。洗顔の違いが肌を作り変える、と言っても過言ではない。

洗顔なんて皆同じじゃないの？　ナニが相乗だっていうの？とちょっと眉根を寄せる人も多いかもしれません。　しかし、例えば、洗顔と洗顔の間（朝、夜の時間帯）・・何時間おきに洗顔しているか、は非常に重要な美肌ファクター。その合間の時間が不規則だと肌油分のバランスが変わるからです。　また、洗顔時に何度くらいのお湯を使ってるかも重要。お風呂の熱めのお湯で洗ったりしたらＮＧで、絶対ぬるめを厳守しないと。あと、洗顔料に界面活性剤は入ってないか、チェックするのも重要だし（理由は長くなるので省きますが、結論として、活性剤入りはＮＧ）・・でも、果たして何％の女性が洗顔料の成分まで見て買ってるかは疑問・・。あと、洗顔の際どんな風に指で肌を触ってるかも重要だし、マッサージ（日本で流行中らしいが）の頻度や強さも、お肌にかなり影響します。すすぎ荒いを何回「余計に」するかも、長い目で見ると美肌作りに超大事だし、すすぐ時どんな風にすすいでるかだって無視できないのです。　

すごい長いチェックリストが必要になりそうな重要行為なんです、洗顔って。でも、大半の人は、洗顔を日に2回する「無意識の行い」として認識している。しかし、日に2回も無意識でしていることが10年も積もり積もれば肌にどう影響を与えるかは、言わずもがな、ですね。　他だって、毎日無意識にすることが、いかに我々に影響を与えるか・・無意識に食べる食事のバランス、無意識に溜まったストレス（と対処）、無意識にする姿勢が生む体への負担・・etc、洗顔も、「どう自分の肌に触れるか」なんて意識しながらしてる人は案外、少ないと思う。でも、一旦意識しはじめると、肌が徐々に変わってくるのが実感できる筈なんです！　美肌への重要ステップである洗顔、もうちょっと意識してみても良いのでは？

ところで、ステップといえば、大半の日本人女性が踏むスキンケアのステップ（注：スキンケア・ステップとは、洗顔からクリームまでの総行程を示す）は、アメリカ人女性達のそれとはかなり規模が違うらしい。去年、クラスのケース・スタディで 「メアリー・ケイ化粧品Mary Kay Cosmetics (www.marykay.com) は、何故日本市場進出に失敗したのか？」っていう分析をしたのだけれど、その調査によると、日本人女性はスゴイ。我が同胞ながら感心する。アメリカ人女性のスキンケア・ステップが多くて3－4行程（洗顔、乳液、クリーム、たまにアイクリーム）だけなのに比べ、日本人女性はなんと「少なくとも」6－7ステップを踏むらしい。まずメイク落とし（日本女性は最近は皆オイル＋クレンジングが１回で出来る製品を使う）→角質拭き→化粧水→乳液→セラム→クリーム→アイクリーム、ってところかな？　たまにするパックも入れると8ステップになる事もあるって事か？うーん・・。一見、そんな大した行程を踏んでいないようにも思えるが、米在住も早5年になり、すっかりスキンケア・ステップが減った（4ステップしかしない）私にとっては、これだけの行程を毎日コツコツこなすのはやはりスゴイコトだと思う。道理で日本の化粧品市場が人口比率に比べると大きい訳だ。（1人3－4品を使うのと7品では使う金額が違うもんね。）　まあ、結局、アメリカと欧州中心だった米会社、メアリー・ケイ化粧品は、日本の消費者を読みきれず失敗したってコトでした（販売方法が、直売じゃなくて訪販なのも痛かったと思う）。

もしかして、将来はメディアの勢いで「クリームの次にはオイルを塗るのが常識」とか「化粧水の前には化粧水がグングンと肌に入るよう設計されたジェル（某社から既に出てますね）が必須」とか、どんどん行程が増えていって「日本人女性のスキンケア・ステップは平均11ステップ」とかってなるかも・・。そんなコトになったら、日本の化粧品市場は世界１になるかも？（現在は国別に見るとアメリカに次ぐ世界２位。）ニッポン女性の肌の綺麗さはその努力の賜物で、それは世界一もてる人種である私達を、より生きやすくしている筈だ。（世界一モテルっていう根拠？・・これについてはまた後日。）ニッポン女性、その調子で頑張れ。上記の洗顔注意事項は忘れずにね。