東洋医学を英語にしてみると Eastern Medicine in English?
私は東洋医学を全て米国NY州で学んだため、Japanese でどのようにツボ(経穴)名を読むかとか、日本の鍼灸学校でどのような勉強がされるかなどが全然わかっていないので、鍼灸大学院を卒業してライセンスを取ってから、ツボ単を買って日本語のツボ名を勉強しはじめました。
アメリカは、WHOの認める(世界で統一された400近い数の)ツボについて、システマティックに番号をふってつかっているため、勉強でツボ名を覚える必要はありません。 なので日本の鍼灸師さんとお話する際、あるいは日本でセミナーなどを受ける際には、どうしても言葉の溝が出来てしまいます。でも「日本鍼灸」を(中国式ではなく)学んだ身としては、それではイカン!ということで、今でも週に一回、学生時代の仲間と先生(=アメリカ人 friends)と日本鍼灸についてのディスカッションをするほど日本鍼灸を愛する私なのですが、日本人のプラクティショナー=鍼灸師の先生と話をしようとすると、自分の日本語の語彙のなさに、とても緊張してしまいます。
そもそも、自慢じゃないけど、海外が長いので、Politeでちゃんとした日本語がすこし不得手な私は、日本の外資系で仕事をしていた時代には、ルー(大柴)と呼ばれていました。彼みたく謎なカタカナを使う訳じゃないですが、カタカナが半分以上混じった会話しかできないのはたしかで、面白いらしく、よく笑われていました(でも笑われるほうが外国語なまりで嫌味な奴と思われるより良いよね)。海外に住んだ経験がある方はわかるかもですが、日本を暫く離れていて、しゃべる・使う機会がないと、日本語能力を維持するのは実はとっても難しいのです。なぜかというと、日本語はとても洗練されていて難しい言語だからです。
日本語の難しさ、複雑さについては日系アメリカンの ジョー井上 さんに大賛成。(ニュアンスの違いでとっても複雑になる日本語の難しさが、特にうなずける!)
そんな難しい日本語のなかでも、特に東洋医学用語は更に群を抜いて難しい。なんでかって言うとそもそもの語彙が独特。鍼灸は中国から来たけれど、日本で1500年を超える歴史を経るあいだに独自にEvolveしてきた言葉だらけ。なので一般用語としては西洋医学でも聞いたことのない・使用しない言葉がガンガン出てきて、鍼灸用語の漢字の読み書きに至っては「???」って感じです。鍼灸以外では多分使わないであろう言葉だらけ!更に、日本語の繊細さや複雑さが合わさり。。。私にとっては「無理!」と思える位、日本語の東洋医学は難しいのです。
それらを100%日本語で学んで習得した日本の鍼灸師さんはみんなスゴイと思います。
英語ってそれに比べればもっとシンプル。Often中国語をそのまま音読みで使っちゃったりするし。でも、その難しい日本語を、英語に直すのも、先生方にとっては、同じくとっても難しいと推察します。でもってこれらの言葉ってGoogle先生に聞いても正しく変換されません。
ツボってなんて言う?経穴と一緒なの?じゃあ経絡は? そもそも外国人の患者さんが来た時、ベッドマナー(=英語では診察台で患者さんに接するマナーを bed manner と呼びます... ちなみに男女のベッドでのいろいろなマナーも同じ表現なので変に使わないよう!)などなど。。。
という訳で、書いててふと思いついたのですが、東洋医学の英語をYoutubeで作ってみようかな?ニーズがどれだけあるかはわかりませんが、1つくらいそういうコミュニティあっても良いよね、と思う。思ったが吉日。動画つくってみますか! (←超初心者です)
ちなみに、NYに長く住んでいても、私は帰国子女でもなく、ネイティブ並みの発音能力はありませんし、日本語なまりもあり発音はパーフェクトとはほど遠いです。でもNYという人種のるつぼの都市に長くいて「言葉は要は通じればいいのだ!」というスタンスで全然良いと思っているので気にしたことはありません。発音をパーフェクトに学習をしたい方は他で間に合うと思うから発音にはあんまりこだわりませんので、あしからず。
ってか、東洋医学の治療を(特に日本で)受けに来る患者さんは、だいたいがオトナと思うし、しかも日本を訪問している人なら英語のなまりにもある程度慣れてる人も多いし、質問等がわからなかったら聞き返すだろうし、発音がパーフェクトである必要は全くないのです。LとRが正しく言えなくとも文脈で絶対わかってくれます。Riceを食べるがLiceに聞こえてシラミと食べると思われることなんで、まずありません。海外在住20年+の私が言うんだから、ほんとです。
それよりも、東洋医学の施術者の場合は、自信をもって、ちゃんとした医学用語の語彙をもって、あとは英語のノリでお話ができるほうが、発音が正しいだけより100倍大事です。
それを常に頭において、Let's go! 近くUPしていきます~。
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