外国人の患者様が急に来院!の時の英語 Super Simple & Useful English in Acupuncture Clinic

 

仕事が忙しくてなかなかUPできませんでした、東洋医学英語パート2。

クリニックに思いがけなく外国人の患者様が!という場合のクイック英語です。

私は今、パリのクリニック(フランス語では小さめのクリニックをCabinet =キャビネと呼びます)が忙しくて大変。カルテをフランス語で書いてるとすぐ時間がたってしまう!私は鍼灸を基本英語で学んだので、すぐについ英語が出ちゃう。困った時とっさに出てくるのも英語で。。。なかなかフランス語は上達しない。。。

 ちなみに、キャビネに来る患者さんだけじゃなく、同僚やパリの街中でフランス人とコミュニケーションして感じるのは、人々の温かさ。よくパリの人は「Rude(態度悪い)」「Cold(冷たい)」とか言われますけど、so far 全然そんな事ない。親切で暖かい。NYだと外国人に対して「英語しゃべれないの?めんどくさいなぁ」って態度する人も多いですが(逆にそーゆー人達を流暢な英語ではねのける時に「勝った」と感じる、勝負の街 NY)、でもパリは、フランス語ヘタでも人々はわかろうとしてくれるし「フランス語は難しいものね」って慰めてくれます。ちょっと昭和のおじさん、おばさんっぽい「おせっかいな暖かい」感じの人々もいて、発音を直されることも(←これ感謝)! 以前私は仏系の会社に勤めてたのですが、正直私はフランスにあまり興味を持っていなかったのです。その私が、フランスがこんなに好きになるなんて!って感じです。(←その頃パリへ出張に来てたときに感じれなかったのがつくづく残念…。)

と、前置きが長くなりましたが、フランス語がまるっきり初心者の私は、自己紹介するとき「NYから来た」と仏語で自己紹介します。すると80%くらいの患者さんが「じゃあ英語でしゃべろう!」って言ってくれます。練習したいとか言ってくれてなんだか超ありがたい。でも難しい英語の言葉はもちろん、わからないことも多いので。わたしは「メディカル用語はわかりますのでフランス語で大丈夫ですよ」と言っておきます。そしてシンプルな英語(またはフランス語)を使います。

という訳で超シンプル英語。日本でもクリニックに外国人の患者さんがいらした際、使えると思いますのでご紹介します! (特に日本の文化や言葉を理解していない患者さまとのコミュニケーション用です。)

Hello! My name is Midori, nice to meet you.  こんにちはミドリです、初めまして。

Nice to meet you= 初めて会った際に誰もが言う言葉なので名前とこれだけで十分ナイス。

自己紹介。いちばん大事なステップ。名前は苗字でも名前でも基本OK、自分が呼ばれたい方で自己紹介するといいです。でも、例えば、My name is Yamamoto, nice to meet you. と言うとヤマモトが(姓ではなく)名前と思われることもあるので、後で Yamamotoと呼び捨てにされるかもです(笑)。あと苗字を言うとき自分に自分で「I am mister Yamamoto」とか自分でミスターとかつけないように。まあ結論から言うと短い名前が一番グッドです。 Hiroyuki ヒロユキとか長い場合は「I am Hiro ヒロ」でOK。

「今日担当させて頂くXXです」と同じような感じで使えます。 

 

 問診 Interview / questionnaire 

How can I help you today? = 今日はどのような症状でいらっしゃいましたか?  他にも数十個違う言い方ができますが、シンプルにこれでok。患者さんは自分の症状を話し始めます。でもコレ言った後、話された内容が全然わからない…って時には以下2パターンで対応。

1.「Excuse me, could you say it again?」と再度言ってもらう。こうやって聞くと、だいたいゆっくりわかるように言ってくれます。でもスピードではなくそもそも語彙がわかりそうにもなく遅くしゃべってもらっても無駄、と判断する場合、

2.「Do you have a pain? (痛みがあるのですか?)」と聞く。痛みで来る可能性が大なのでコレからスタートするのです。もしYesとうなずいなら「Could you show me (where your pain is)?」かシンプルに 「Show me?」で大丈夫。患者さんが指さしてくれたら、あとは触診で痛いところを見つけて、痛い箇所が虚しているか実しているかなどを確認して治療スタートできます。

触診してここが痛いかづか尋ねたい場合、箇所を触れるか、押しながらpain here?」か「Is this painful?」 と聞けばYes Noでだいたい答えてくれます。

もし痛みの質問に対してNoと言われた場合, 痛みの来院ではない場合は、下記を順に聞いていければ、主訴を突き止める事ができます。

基本、言葉の語尾に全て?をつけて聞けばカタコトですが質問英語となりますので、Yes Noのアンサーを得ることが出来ます。例えば、fatigue? と聞けば「疲労はありますか?」になりますし can't sleep? と聞けば「眠れてる?」という感じになります。文法的に正しい英語を使う必要は全くなく、それより、あくまで治療をしっかりしてあげるのが大事なので、カタコトでもどんどん質問していきましょう。

Fatigues /low energy=疲労、疲れ、エネルギー低下。エナジーという事が聞こえたらだいたいココ。身体疲労や心の疲労、両方指します。

Stress,  brain fog, can't focus, can't think =ストレスやブレイン(脳)という言葉が聞こえたら主に身体の問題というよりはメンタルケアでいらしたと解釈できると思います。

Can't sleep, sleeping problem, jet lag = 睡眠問題。

最後の jet lag =ジェットラグ は時差ボケ

Digestive issues, bloating, gas, diarrhea, constipation, IBS, Crohn's = 胃腸の問題(消化器系)。Bloating (ブローティング)Gasはお腹が張った感じ, ガス。Diarrhea = ダイアリアと発音=下痢。Constipation =コンスティペーションと発音=便秘。IBS、クローンという診断名がついている場合は患者さんがそのまま診断名を言ってくることが殆どです。

Respiratory issues = 呼吸の問題(循環器系):コロナを経験された患者さんは呼吸系の症状でいらっしゃるかもです(私はまだポストCOVIDの患者さんにはお会いしていません)。あと cough = コフ=咳, cold = 風邪もけっこうあるかもです。

Cardiac issues = カーディオ/心臓血管系、これには動悸・息切れなども入ります。

Endocrine issues =  エンドクリン = 内分泌系/ホルモンバランスの問題糖尿病 (diabetes) やHypothyroidism =ハイポサイロイドはアメリカ人に超多いのですが薬でマネージしていることが多く主訴にはつながりにくい。病名で直接 Hashimoto (橋本病)なの、と言われる場合もあるかもです。Hasimotoは英語名はそのままです。Hashi = ハシ、とも呼ばれます。

あとはニッチなところで以下の理由でクリニックにいらっしゃる場合もあります。

Weight loss / diet = 体重減少、ダイエットなど。

Smoking cessation = 禁煙。スモーキングという英語を聞いたら多分コレです。

conception, fertility... 不妊ケアをご希望される場合、Babyという単語が話に入る場合が多いのでそれが合図かもしれません。


ちなみに鍼灸用語、基礎の基礎の英語はこちら↓

東洋英語=eastern medicine イースタンメディスン。

施術 = session/treatment セッション或いはトリートメント、と呼ぶ場合が殆どです。 

鍼 = acupuncture

針= needle ニードル。鍼灸の鍼を指す場合 acupuncture needle(s)。私は鍼灸治療自体が初めての患者さんには 「私は日本製の高品質な鍼灸針を使います。(といって鍼を見せる)ほら、髪の毛の細さしかなく、繊細にやさしいですよ。」と紹介しています。これらについては今度書きますね!

鍼灸 = acupuncture and moxibustion これが正しい英語なのですが、長いですよね。でもってモクシバスチョン=モグサって(残念ながら)外国ではあまり知られていません。なので acupuncture = 鍼という言葉を治療では主に使うのが一般的でわかりやすいかと思います。

モグサは使用する際にはじめて紹介する立ち位置でも良いとおもいます。モグサの奥の深さを別途説明しようとすると時間がマネージできないので単純に Herbal heat therapy や heat therapy と説明し Moxa is a gentle heat therapy モグサは優しい温熱治療です。this is a part of my acupuncture treatment モグサは私の治療の一部として使用します。It is very good to add to acupuncture, would you like to try? 鍼に加えるととても良いです、試されますか?と言えば大体の患者さんはOKと言うと思います。患者さんが熱いのが苦手とか懸念を示したら  maybe next time... と言ってパスしましょう。

別料金をモグサ治療で加算される場合にはもっとちゃんと最初に説明する必要があると思いますけどだいたいが治療の一部ですよね。

電気を流す鍼= electro acupuncture エレクトロ・アキパンクチャー。米国だとけっこう一般的で 電気刺激 = electric stimulation を加えて効果を促進します。I am adding electric simulations. 電気を流します。It is safe, gentle yet very effective  やさしく安全ででも効果的なものですよ。と言えば患者様はだいたいOKです。 (あくまで私の経験ですが、アメリカ人に筋肉がピクピクするまで電気流すと、強すぎて後で気分が悪くなる患者様もいるので注意ください。好転反応の説明がちゃんとできる場合その説明をしておくと良いですね。)

 Is it OK to add a gentle electric stimulation? = おだやかな電気刺激を加えても良いですか?

The stimulation is to help the pain reduction further. = 電気刺激は痛みの緩和をより助ける事ができます、も使えると良いです。


経穴 = acupuncture points、アキパンクチャー・ポイント。患者さんには殆ど使いませんが、例えば患者さんが「ここが痛い」って指を指した場所がちょうど肩井だったりしたら「ここに鍼のポイントがありますよ~(there is an acupuncture point where you are pointing at)」って会話ができたりします。points は主に同業者と使いますね。

気=Qi、英語だと「チ」と発音されますが、患者さんには使いません(日本も同じと思いますが)。このコンセプトを使いたい場合 Vital energy=バイタルエナジィという言葉を使います。

吸い玉=Cupping カッピング。NYやLAのセレブがやっているせいか?カッピングセラピーって言えば大体通じます。We can add a cupping therapy after acupuncture カッピングを鍼の後に追加できますよ。Cupping marks =カッピング跡の注意をお忘れなく。

かっさ=Gua Sha グワシャ、と英語では発音します。かっさは欧米でも幅広く鍼と併用して使われています。これも跡がつくのをご注意お忘れなく。

最後に、私は数カ月前 Youtube で英語で美容鍼について・鍼灸についても一般的な 短い紹介をしました。英語でサブタイトルつけて見てみて何割くらいわかりますか? こんな感じの語彙を使うんだなあとイメージできれば幸いです。米国だとこの位の語彙はフツーに  practitioners & students (施術者や学生の間で)会話に使います。

https://www.youtube.com/watch?v=KIWj4HlPYOo

 

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