鍼の米国における地位と変貌がスゴイ



今世界の何処に行っても、沢山いるいるいるチャイニーズ観光客!!! 彼等のパワーは留まるところ知らずでスゴイ。日本人でたまに「最近あまり知られてない地方観光地に行ってもチャイニーズでいっぱいだからちょっと日本にこれ以上来て欲しくない。」みたいな了見の狭い事を言ってる人もいますが、とんでもない事です。彼等がどれだけ日本経済にお金を落としてくれていることか!

グローバルと多様化が前提のアメリカでは、チャイニーズの貢献と今後の可能性を肌で感じている都会住民は、とても真摯に新しいカルチャーを受け入れようとしていて、特にアメリカ大都市ニューヨークとかでは、ふつうに中国語の交通広告を見るようになってきています(先日ボストンでも見た)。 アメリカでは最近の食やアニメ、アート、音楽などのアジアンカルチャーがここ10年程でものすんごい成長を遂げている影響ももちろん大きいと思いますが、かつて「アジアってどこよ?」みたいな態度だったアメリカは「アジアってなんだかクールよね」みたいに変容してきています。
私もニューヨークに着いた頃には、マンハッタンの街角で「ニイハオ」って声かけられてました。心の中で「アジアンはみんなニイハオじゃないよ!」って毒づいてましたが…。

そんな中、医学も、今まで西洋医学一本鎗だったアメリカが、今東洋の知識を取り入れようと変貌を遂げている真っ最中。日本の鍼クリニックのサイトでよく「鍼の効果はWHOが認めた!」みたいなコメントをクレディビリティとして使用しているのを見ます。アメリカはWHOを無視する訳じゃないけど、やっぱり独自の道をたどっていて、国内で研究やリサーチがスゴイ速さで進んでいます。まだ全アメリカ国民の2-3%くらいしか鍼治療を受けていないけど(日本は推定7-8%)、保険でカバーされる率も高くなってきていてアメリカ人の健康維持に「貢献する一つのオプション」になりつつあります。

なお、こららでドクターになるためにはみんな「レジデント」という研修期間(4-5年ある)があるのだけど、その中で自費あるいは病院から学費をもらって中医学の学校に来ている医者の卵が多い。かつ、腰や肩などの痛み、コリ、PMSなどの女性特有の不調など(妊娠や母乳に関する改善も含め)、研究できちんと結果がでているケースがあまりに多く、昔は「ちょっと怪しげなかんじ」の治療だったのが嘘のよう…。消費者が「これ効く」って思ったらそれがすべてというアメリカのフェアな態度が素晴らしいと思う今日この頃。

なお、この写真は美容鍼ですが、美容鍼も流行ってきています。
今ニューヨークの美容鍼をいろいろ試そうと思っているところ。
 もしかして日本よりもアメリカのが美容鍼マーケット大きくなるかも?

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